Concept
2050 MAGAZINEについて
Stories 読む + 聴く
Projects
参加する
News & Topics
知る
People & Places
出会う
Vision
Information
取り組む
News & Topics2023.03.07
d design travel WORKSHOP KYOTO
2023.03.07

【d design travel WORKSHOP KYOTO】山科言親(やましな ときちか)
d design travel WORKSHOP KYOTO

1.平安時代後期より宮中装束の調進・着装を担う山科家の30代後嗣(こうし)。
天皇の使者が派遣され執り行われる三勅祭(さんちょくさい)「春日祭(かすがさい)」「賀茂祭(かもさい)」「⽯清水祭(いわしみずさい)」にて装束の着装を務める。

2.有職故実(ゆうそくこじつ)をもって、古来の宮廷文化を研究する。
先祖の記録や古文書から宮中の神事に使われた小忌衣(おみごろも)を当時の技法で復元するプロジェクトや、幻の染料といわれる美山(みやま)の日本茜(にほんあかね)を用いた染色研究を行なう。

3.宮廷文化を体験を通してわかりやすく伝える。
雅楽(ががく)の1つである笙(しょう)の演奏や、雛人形展をはじめとするプログラム監修を通じ、宮廷文化の魅力を世代問わず広く発信する。

自然と先祖とわたしたち

令和の御大礼にて、装束の着装を務めた山科言親さんは「着るという行為は人間のみが営む文化」と語る。旧公家の1つである山科家の歴史は古く、平安後期の藤原実教を初代に「宮廷装束の調進や着装について専門の知識と技術をもつ衣紋道」を家職として、現代に至るまで伝承してきた。言親さんは宮廷文化に関する展示や講座の監修も行ない、私も参加した『秋の鳴く虫講座』では、宮廷の暮らしと自然の関わりを「旧邸宅 源鳳院」で学び、当時宮中で行われていた虫の聴き分けを、月光の明るい夜に「京都御所」で体験した。養われてきた日本人の精神性を語る言親さんの想いを聞き「先祖の暮らしを学び、自然の摂理の中で生きていきたい」と強く感じた。(森部邦昭/京都外国語大学学生)

  

京都府京都市左京区岡崎法勝寺町77
075-752-1110(山科伯爵邸 源鳳院)
10時~16時(庭園特別公開時)※要予約
無休
蹴上駅から徒歩で約13分
www.genhouin.com

Pickup
おすすめ記事

Back to Top