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鎌田 安里紗さん
一般社団法人unisteps共同代表理事
岩崎 仁志さん
株式会社ヒューマンフォーラム 代表取締役
インタビュー・文:浪花 朱音
撮影:佐々木 明日華
Stories2023.07.21
Vol. 13
【鎌田安里紗×岩崎仁志】“循環”はひとつのキーワード。ファッションを楽しみながら、環境にやさしい行動はできる。
2023.07.21
インタビュー・文:浪花 朱音
撮影:佐々木 明日華
新しい服に袖を通す瞬間の気持ちよさ、好きなデザインのものを探し、出会えた時の嬉しさ。ファッションの楽しみ方は一人ひとり違い、多様に広がっています。

一方「どうやって手放せば?」「あまり着ないままごみになってしまった……」と、もやもやすることも。そのほかにも、製作過程での環境負荷や労働環境問題など、ファッションと環境問題はダイレクトにつながっています。

では、ファッションを楽しみつつ、環境にやさしい行動はできるのでしょうか? そのひとつとして京都市では2022年より、不要になった服を中心に回収を行い、次の人の手にわたるまでの“循環”のしくみをつくり実験する、「循環フェス」を行っています。

2023年5月27日、京都市・梅小路公園を会場に第3回目が開催。フェス内のステージプログラムにて、「多様性のある健康的なファッション産業に」をビジョンに掲げる「一般社団法人unisteps」共同代表の鎌田安里紗さんと、京都市内を中心に活動し、「SPINNS」や「mumokuteki」を経営する岩崎仁志さんによる公開対談を行いました。

キャリアとして、あるいは日々の営みのなかでファッションに携わり続けるおふたりに「ファッションと環境のこれから」をテーマにお話を聞きました。
目次

循環フェスとは

京都市を中心に若者世代やReuse(リユース)にまつわるプレイヤーとつくる、新しい「循環」のムーブメントを生み出していくイベント。

無料で参加できる古着の提供&回収企画「¥0マーケット」をはじめ、楽しみながらリユースやリサイクルに触れることができるワークショップや展示、ステージイベントなどの企画、安心安全な食材で美味しいフードマルシェなど企画が盛りだくさん。

使用済衣服のリユースによるCO2削減量を測定するなど、社会実験も行っています。

公式HP:https://junkan-fes.com/

服にかかわる仕事のなかで、環境問題にまなざしを向けた

浪花朱音(以下、浪花) まずはおふたりの自己紹介をお願いします。

鎌田安里紗さん(以下、鎌田さん) 鎌田と申します。わたしは一般社団法人unistepsという団体の共同代表を務めています。今回は「ファッションと環境」というテーマですが、今ファッション産業では環境についていろいろなことが問題になっています。

たとえば今わたしが着ている服はコットンでできているんですが、コットンを育てる時の水だったり、農薬だったり、いろんなものを原料にしながらつくることで服になるんですが、環境への負担があります。

鎌田さん それから、服を手放した後。せっかくたくさんのエネルギーを使ってつくられても、服は手放された後、そのままごみになってしまうことが多く、非常にもったいない状況があります。服を循環させていくことも必要なんですが、そういった服に関するいろいろな問題を少しでも改善できたらと思い、取り組んでいます。

岩崎仁志さん(以下、岩崎さん) 京都市内で洋服屋をはじめてもうすぐ30年になります、岩崎と言います。洋服屋は若者向けのSPINNSと、mumokutekiを経営しています。本日はよろしくお願いします。

僕自身は香川県出身で、20歳の時に洋服屋で働きはじめて、47歳の今までずっと洋服に携わってきました。古着から入ったので、アメリカやヨーロッパなどで古着を買い付けるところからはじめて。買い付けと言っても海外のごみ屋さんに行ってごみを漁って、使える洋服を買うみたいな感じだったので、ごみの現場もそういえば昔から見ていたなと思います。

岩崎さん そこで働く人たちはメキシコ人や黒人、アジア人が多くて、白人はいない。そんななかで考えることもありました。

続けているうちに、安い洋服がたくさん売れるってことを知ってしまいまして。仕入れれば仕入れるほど売れて、だんだん麻痺しながら10年間も突っ走っていたら業績はものすごく成長していて、気づいたら「これがしたかったのかな?」と。

もう一度古着やSDGs、洋服の環境負荷について学んで、徐々に古着に軸足を戻しつつ、現在は日本で捨てられる古着を回収して、国内でもう一回循環できないかとチャレンジ中です。

鎌田さん わたしも10代の頃からアパレルの販売員として仕事をはじめたので、もう15年ぐらい服に関わる仕事をしています。今岩崎さんがおっしゃったように、2000〜2010年代ぐらいにすごく安いものがバーっと売れた時期があったんですよね。

服って、デザインを考えて、生地を選んで、工場や職人につくっていただいて、それを仕入れるっていう流れでできあがるんですが、値段が下がったのでゼロからつくるんじゃなくて、中国や韓国で製品として売られている服を買い付けに行って、それを仕入れて、自社のタグをつけて売る……ということがすごく増えた時期でもありました。

商材としては服を扱っているけど、これは洋服屋なのか、なんの仕事をしているんだろうという疑問を持ち始めたのが、わたしの今の仕事のきっかけになったことでもあります。

 

次の受け取り手とつなぐ循環のしくみ

浪花 岩崎さんは「株式会社ヒューマンフォーラム」代表であり、「循環フェス」の主催をされています。そもそもこのフェスはどういった目的で立ち上げられたのか、そしてこのたび3回目の開催までにどんな変遷があったのか教えていただけますか?

岩崎さん 京都信用金庫が2021年に「How to be ethical -しる、つたえる、わたしたちとエシカル-」というイベントをやっていて、僕もお手伝いしていました。そのなかで不要になった服を回収すると、感謝されることがあったんです。こちらとしては服をもらったのに、回収してくれてありがとうと言われる。何が起きているのかなって、バグった感覚になりました。

使用済衣服の回収&循環プロジェクト「RELEASE⇔CATCH」。循環フェスで行われている取組のひとつです

岩崎さん 僕自身も趣味が変わったりして、よかれと思って買った服なのに気がついたら3年着ていないってことや、熱量が下がっているけどとっておこうか、ということも。でも最後はごみとして捨ててしまうし、もったいなさもある。もし回収して次に使ってくれる人がいたら、快く手放せる人もいるだろうなと思って、まずは回収をはじめたんです。

やってみて、いいことをしているというより、楽しいことをしているという感覚がすごく大事だなと思ったんです。僕は「継続は力なり」って言葉が意外と好きで(笑)、続けていくことで何か文化になったり、地域に根差したりするようなことをやりたいなと思って循環フェスを立ち上げました。

岩崎さん キャリアのなかでずっと古着に関わってきたので、洋服を回収しても海外に流しておしまい、というのも知っていて、日本で回収された洋服をもう一度国内で循環させるような取り組みにチャレンジできたらいいな、と。

古着業界でそんな話をすると、「やめとけ」と言われました。儲からないとか、続かないとか。運搬コストもかかるし人件費も海外に比べて20分の1。20倍のコストをかけてまで日本でやる必要はないし、そこまでして洋服が売れるのかというと結構難しいと言われていました。おそらく成功させた人がいないんですよね。

浪花 前例がないなかで試行錯誤されながら今日があると思いますが、前回より規模が大きくなったように感じます。

岩崎さん 僕たちが服の回収をはじめたのは、服であれば服屋である自分たちで出口というか、販路をつくっていけると思ったからなんですよね。だから第1、2回は服だけを扱っていたんですが、その頃から絵本やおもちゃも回収したいと思っていました。

最初僕たちではそこまで販路を広げることができなかったけど、今回は羽毛ふとんや自転車、アクセサリーの回収もはじめることができました。羽毛ふとんは株式会社イワタ様、自転車は株式会社エイリン様、アクセサリーはpotential(ポテンシャル)様との共同回収となり、回収したものの活用をお願いしています。

循環フェスを利用してもらって、いろんなリユースに関わる人たちが乗っかって輪が広がってくれたらと思っていたので、実際にそういった動きが生まれはじめたのは嬉しいトピックのひとつです。

浪花 積極的に若い世代と協働されていますが、今回は大学生から「この企業と一緒にワークショップをやってみたい」と自発的に取り組む人も出てきたのも印象的ですね。鎌田さんはご覧になられて、どうでしたか?

鎌田さん 今の岩崎さんのお話にすべてが表れていると思うんですが、「循環」にも幅広いバリエーションがありますよね。服ひとつをとっても、ここで回収してもう一度循環させている人もいれば、古着屋さんも出店されているし、前の持ち主がどんなふうに服を着ていたのかメッセージをつけて販売されている場もありました。

やっぱり、一度大切に使ったものをごみとして捨てるのに結構心理的な負担があると思うんですよね。とはいえ自分はもう使わなくなった時に、こんなふうに楽しく、次の受け取り手が見つかる場があると、手放す人も受け取る人もすごく嬉しいんだろうなという景色が見られて、素敵だなと思いました。

鎌田さん 今ってものを買うことがすごく簡単で、お店もたくさんありますし、インターネットでボタン2回ぐらい押せば届いてしまう時代ですけれども、買ってしまったものを手放すのはすごくハードルが高いと思います。自分で回収してくれる場所を探して持って行くのも、買うことに比べるとハードルがあまりに高い。

実はみんな困っているんだけど、まだ言語化されていなかったり、困っていることが見えなかったりしていたかもしれません。循環フェスは楽しく手放す場がほしかったんだな、とみなさんが気づくきっかけにもなるように思いました。

岩崎さん 不要になるものって結構いっぱいありますよね。服に限らず家電製品とか、自転車とか。売ってお金に換える方法もあるけど、次に使ってもらえるのも違う気持ちよさがある。

最終的には京都市内のありとあらゆるものがここで回収されて、もう一回必要な人の手に渡る場として続いていくといいなと思っています。

 

誰かに喜んでもらえる嬉しさ、「好きだから着る」ことのかっこよさ

浪花 ファッションはトレンドがあったり、消耗品であったりもして、手放すサイクルが短くなってしまう面もあるのではないかと思います。長く着られるデザインを選ぶなどいろいろと工夫はあると思いますが、おふたりはどんな心がけをするともっと楽しく、環境に良い取り組みになると思われますか?

鎌田さん 服って、やっぱりどうしても飽きちゃうじゃないですか。ものより先に、自分の気持ちに寿命がきちゃう。なのでわたしが大事にしているのは、「手放す時に喜んでもらえる状態にしておこう」ということ。一時的に自分のクローゼットにあるんだと思い、綺麗に着るようにしています。

そうすると服をしまう時にもぎゅうぎゅうに押し込めるんじゃなくて、服がゆったりソファに座ってるぐらいの感覚で収めることを心がけられるし、クローゼットが広くなくても、そのぐらいの量でよくなる。綺麗な状態だと自分が飽きた時に友達にあげたり、売ったりしても喜ばれるんですよね。

そう思えるようになったのは、わたしもたくさん服を買っていた時期があったから。クローゼットに入りきらないほど服が積まれていて、毎朝それを見て引っ張り出すんですけど、もうしわしわで魅力的に見えない。そうすると、また何か買いに行こうと思って。せっかく自分で大事なお金を出して買ったものがひとつも大事に思えないって、すごく残念ですよね。

岩崎さん 僕は、お金がない若者世代と、ある程度お金もある世代では、結構感覚が違うと思っていて。ファストファッションが一気に流行ったことは、安くファッションを楽しめるなど、いい影響ももたらしたと思うんですよ。若い世代の人が限られたお金のなかでファッションを楽しむ方法としては、古着は結構おすすめですね。古着のなかには安いものもありますし、コレクターが付くような良質なものもあって、楽しみ方もいろいろあります。

岩崎さん 鎌田さんは「ALL YOURS」ってブランドをご存知ですか?

鎌田さん はい、もちろん知っています。

岩崎さん ALLYOURSは「”毎日着たくなる・着ている人を助ける”服」をコンセプトにしたブランドですが、毎日ファッションを変えなくてもいいんじゃないか、毎年トレンドに合わせて買い換える必要はあるのか?、と言っているんですね。

まわりから「あれ、今日も同じ服着てるやん」とか「3日前も同じ服着てなかった?」と言われた時に、否定的に捉えたり恥ずかしがったりしなくてよくて、「僕これ好きやねん」と胸を張ったらいいだけなんだと。毎日服を変え続けなきゃダメだっていう思い込みがあるけど、好きな服を好きだから毎日着ていると言えるかっこよさもあると思う。

鎌田さん 今のお話すごく大事だと思います。たとえばファッション雑誌やSNSで、毎日違うコーディネートをすることが推奨されてきている。自分もモデルとして雑誌に出ていた時期があるんですけど、1週間着回しコーディネート企画もやっていて、毎日違う服を着なきゃいけないって思っていました。この間この人に会った時に着ていた服だからもう着れないなとか。

鎌田さん そうすると無理をして服を買うってことも出てきてしまうんです。もちろん毎日違うコーディネートをすることもひとつの楽しみ方だし、いつも自分が気に入った服を着ることが心地よい人もいますし、どっちもありということをもっと推していきたいです。

わたしも今回のように人前でお話する機会をいただいたり、取材を受けたりする時に、毎回違う服を着なきゃと思っていたんですけど、最近は気に入った服で行ったり。同じ服装の記事が何個も出ちゃうんですけど、まあいっかと思って。それぞれが自分にちょうどいいファッションの楽しみ方ができるといですよね。

浪花 同じ服を着るとその人らしさがパッと伝わるなど、いろんな良さもありそうです。極端な例ですが、黒のハイルネックにジーンズといえばスティーブ・ジョブズ、のような……。

鎌田さん そこまではいけないし、毎日違う服でもない、その中間がある気がして。ここに意外とロールモデルがいないんですよ。中途半端に、同じ服を着ているということを推していこうかなと思っています。

 

自分に合う服と出会う面白さを知る

鎌田さん 服との出会い方も、どんどん多様になっていますよね。お店で新品を買うこともあれば、新品や古着のなかにも高いもの・安いものがあるし、最近だとメルカリさんのようなC to C(個人間取引)で直接ものを受け取ることもできます。

循環フェスだと、アンケートに答えたら3着まで持って帰ることができる。いろんな出会い方があるので、アクセス情報が得られる機会をどう増やしていくのかは大事なのかな、と。

浪花 情報もとても多いので、そのなかから何が自分に合うのか見つけるのも難しく感じないでしょうか?

鎌田さん わたしは、お直し屋さんの存在をもっと知ってほしいという思いがありまして。今世の中で出会いやすいのは、圧倒的に新品の服屋なんですよね。でも、新品の店と古着屋とお直し屋が同じぐらいの割合で出会えたらいいなと思うんです。

わたしの場合、体が小さいのでよくウエストを直したりするんですけど、ちょっとやるだけですごく自分にぴったりの服になります。

鎌田さん 今、オーダーメイドで服をつくる人って少ないじゃないですか。だから基本的に既成服のなかから自分に合うものを探すけど、少し丈を直してもらうだけでも自分にパーソナライズされた服になり、より関係が親密になる。

ただ、服を直してもらう行為がまだハードルが高いし、頼んで服のかたちが変わっちゃわないかとか、いろいろと心配もあると思うんですけど、自分のセンスと合うお直し屋さんと出会えるといいですよね。

岩崎さん 僕はちょっと変わってて、破けている服も普通に買うんです。そこになにか面白みを感じるわけですよ。綺麗な服を着るよりも、すでにダメージがあるもの買っている自分が面白くて、愛着も湧く。だから販売する時も、汚れていたり、ヨレヨレになったりしていたとしても、値段をつけて売ってみたりしています。

子ども服なんかだとすぐに汚れるし、すべり台でお尻のあたりがすぐに薄くなるからダメージがあってもいいんです、っていう人もいます。だから売る方が売れそうかどうかを決めるんじゃなくて、相手がそれぞれ決めることかなって思いますね。

浪花 改めて、古着の楽しみ方はとても広がりがあると感じますね。ちなみに鎌田さんも普段、古着は着られますか?

鎌田さん はい、今日もこのボトムは古着です。古着ってTシャツやデニムのようなカジュアルなイメージが強いと思うんですけど、本当にいろんなものがありますよね。

わたしがよく着ているものは、古着だと思われていないこともあって。それは、セレクトされるお店の方のセンスが大きいというか。もし古着に苦手意識がある人がいれば、まだしっくりくる古着屋に出会ってないだけかもしれないですね。

 

これからのファッション×環境でできること

鎌田さん 岩崎さんは畑をされているんですよね。始められてから何年目になりますか?

岩崎さん もう15年、無農薬でやっています。今は田んぼでお米をつくっていますよ。田植えは男2人だけで時間がかかりますけど、今回は7日間でやりきりました。

鎌田さん すごい、15年目の貫禄! もうお米は買ってないんですか?

岩崎さん そうなんですよ。僕、お米のお手伝いは去年の春からはじめたんです。お米は違う担当の方がいるんで、春に1週間ほど会社を休んで、その畑に泊まり込みで手伝いに行く。そのかわり岩崎家で食べるお米1年間分ちょうだいって約束なんです。

無農薬のお米を去年の12月からいただきはじめて、それからは1回も買ってないです。お米は買うものだというところから、つくれる自分になる喜びがありますね。

鎌田さん わたしもつくり手になる経験ってすごく貴重だなと思っているんです。今年で6年目になるんですが、「服のたね」という企画をやっています。

参加者にコットンの種をお送りして、自宅のベランダや庭で育ててもらうというもので、5月に種まきして、夏に花が咲いて、実ができて、秋冬気温が下がってくると乾燥して実がはじけて、そこでようやく綿が採れる。みんなで紡績工場に綿を持って行って糸にしてもらい、生地工場に行って生地にし、デザインを考えて1着の服をつくります。

「服のたね」で育てたコットン(提供写真)

鎌田さん 参加してくれる方は毎年100〜200人ぐらいですが、みなさん服をつくるのってこんなに大変なんだと気づけるんですよね。種まきから製品になるまで大体1年半ぐらいかかるから。体験すると売られている服の見え方もまったく変わりますし、貴重だなと思うんです。

わたしはファッションの仕事を長くしているので服の解像度はめっちゃ高いんですけど、それ以外のことは全然知らない。自分できゅうりを育ててみて、食べたらすごくまずくて残念、みたいな気持ちも知りつつ、いろんなものをちょっとでもつくる実験をして受け取り力を高めたいと思ってるんです。

紡績工場ツアーの様子(提供写真)

岩崎さん 僕の今後としては、基本的には循環フェスなどでリユースを続けていけることが一番かなと思っています。

例えばブランド古着など、すでにビジネスとして成立していて、2次流通が確立されているようなシーンに、あえて僕たちが参入する必要はないと思っています。けれどビジネスベースに乗らない、循環しない古着というのがたくさんあって、それをなんとかできるようになったらいいなと思うんです。みんなでリユースビジネスをやって、お金も儲かるっていう経済的なモチベーションと循環が合わさったら面白いなと。

岩崎さん 古着であれば元手もそんなにかからないし、若い人でもできるし、もしかすると若者のほうが稼げるかもしれないし、子ども服を子どもたち自身で売るのもなんかいいじゃないですか。

リユース品を使って老若男女が経済活動をすることでリユース文化が加速するようなかっこいい世界を、循環フェスを通してちょっとずつやっていけたらいいなと思っています。

Profile
鎌田 安里紗
一般社団法人unisteps共同代表理事

「多様性のある健康的なファッション産業に」をビジョンに掲げる一般社団法人unistepsの共同代表をつとめ、衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響に目を向けることを促す企画を幅広く展開。種から綿を育てて服をつくる「服のたね」など。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。
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岩崎 仁志
株式会社ヒューマンフォーラム 代表取締役

アパレル小売ブランド「SPINNS」「mumokuteki」「森」など約60店舗を展開。ファッションを通してその人らしさの表現や、豊かな生き方、暮らし方の提案をしています。2022年9月より、京都市を中心に循環フェスや、地域事業者による不用品の回収と循環インフラ構築事業「RELEASE⇔CATCH」を開始。
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Writer
浪花 朱音
編集者・ライター
1992年鳥取県生まれ。大学卒業後、編集プロダクションで紙媒体を主に編集に携わった後、フリーランスとして独立。2017年より約3年ポーランドに滞在。現在は関西圏を中心に、ジャンルを問わずさまざまな媒体に関わる。

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