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News & Topics2024.03.26
開催レポート
2024.03.26

<開催レポート>2/12開催 ワークショップ「コーヒーと気候変動」
開催レポート

ワークショップ「コーヒーと気候変動」を開催しました!

京都・伏見桃山の納屋町商店街にあるドーナツの店「NAYAMACHI DONUTS 君に、あげる」において、ワークショップ「コーヒーと気候変動」を開催し、16名に参加いただきました。

まず、講師の倉橋大希氏(RE:ARTH代表)より、コーヒーのかすを利用してヒラタケを栽培する活動について、情報提供いただきました。RE:ARTHのREは再び、ARTHはEarth(地球)とUs(私たち・明日)を意味しており、私たちの生活を一度見直し、よりよい未来をつくることを目指し、活動しているとお話がありました。

倉橋氏はアフリカ南部のジンバブエ共和国でボランティアをしていた際に、現地のきのこ栽培を学び、地域にあるものを活かして菌床を作ることは、環境にもいいし経済的にもよいことに気づきました。そして、日本でも同じような活動ができないかと考え、ボランティアで京都市内で使用したコーヒーかすを回収して、農家やガーデナーの方に堆肥として活用してもらうために活動しているmame-ecoと協力し、コーヒーかすを利用した菌床づくりの試行錯誤を重ねて実現に至りました。

RE:ARTHの活動の詳細については、以下の動画をご覧ください。
【KYOTO SDGs】コーヒー残渣が“ひらたけ”に変身!?循環型栽培への挑戦|KBS京都テレビ

参加者からはたくさんの質問がありました。例えば、「mame-ecoはボランティアでコーヒーかすを回収しているが、その活動がなくなったらどうするのか。」という質問に対しては、「飲料メーカーやホテルなどでもコーヒーかすを回収しており、より事業者からの回収を進めていきたい」と回答されていました。

次に、2050年には、温暖化の影響でコーヒーの原料となるアラビカ種の栽培に適した環境が減少し、コーヒーが飲めなくなるかもしれないことや、地域社会で食などの脱炭素ライフスタイルを友人や家族に広げていくために必要な働きかけについて、参加者がグループに分かれて話し合いました。

グループの話し合いでは、「コーヒーを飲むことができなくなることは悲しい。」「ライフスタイルのなかでオシャレにスマートに取り組むことができるように盛り上げていくとよい。」「スーパーではプラスチック包装が多い。根本的な解決には行政が企業に働きかけ、仕組みをつくることが必要である。」といった意見が出ました。

その後、事務局より、京都の気候変動の現状や京創ミーティングのプロジェクトについて紹介しました。京都市伏見区は国が進める「脱炭素先行地域」に選ばれました。今回のワークショップが開催されたドーナツの店がある商店街エリアでも、脱炭素転換につながる取組が実施される予定です。
(詳細)京都市情報館「脱炭素先行地域づくり事業」

参加者からは、以下のような感想がありました。

  • ひらたけ栽培はとても興味深く、動物由来の食材を使用しないヴィーガンドーナツは美味しかった。
  • 倉橋様のお話が非常に有益で面白かったです。伏見区の我が家でも毎日コーヒーを消費しているので、ぜひ回収に協力できればと思いました。
  • 生活のさらなる、見直しの参考になりました。
  • 環境に気を遣った生活をできる限り心がけていたが、別視点からも見直そうと思っている。

最後に、コーヒーのかすを活用して栽培されたヒラタケを試食しました。このヒラタケは伏見区の直売所である「じねんと市場」などで購入することができます。

実施後のアンケートでは、約7割の参加者が、このワークショップに参加することで、脱炭素ライフスタイルを転換するきっかけになったと回答されました。今後も、脱炭素に関わるワークショップを企画しますので、ぜひご参加ください!

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