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News & Topics2023.12.18
開催レポート
2023.12.18

<開催レポート>10/8開催 「脱炭素ライフスタイルについて考える作戦会議」
開催レポート

ワークショップ「脱炭素ライフスタイルについて考える作戦会議」を開催しました!

ロームシアター京都においてワークショップ「脱炭素ライフスタイルについて考える作戦会議」を開催しました。

ロームシアター京都で開催される「ちっちゃい焚き火(薪ストーブ)を囲んで語らい、いろいろ焼いて食べる会」の運営ボランティア27名に参加いただきました。

まず、講師の小山田徹氏(京都市立芸術大学美術科教授)と藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授)より、地球環境との共生や共有地(コモンズ)をテーマとして対談いただきました。

小山田氏からは、ご自身の日常生活で家のとなりの空き地を耕しはじめたことを発端とし、街中の何もない空間があることは、人を能動的にさせ、豊かさを感じられるといったお話がありました。資本主義社会の広がりにより、何もない空間は削られてきました。つまり、金儲けを求めると、共有地は換金できるものとして見なされ、私有化されていく、との情報提供がありました。

藤原氏からは、カール=ポランニーによる、資本主義社会で商品化してはいけなかったもの3つを紹介いただきました。その3つとは、①土地、②貨幣、③人間の労働力です。たとえば、人間の労働力を商品化することにより、労働時間にのみお金を支払うこととなり、「労働」と「余暇」がはっきりと分けられました。それにより、限られた余暇のなかで、モノを買うことにより発散するしかなくなり、大量生産・大量消費につながる、との情報提供がありました。

今回のワークショップの参加者は、これから「ちっちゃい焚き火(薪ストーブ)を囲んで語らい、いろいろ焼いて食べる会」のボランティアとして参加します。小山田氏からは、「大きな火はファシズム的である。注目されやすく、陶酔しやすい。」と話がありました。「ちっちゃい焚き火」を囲みながら対話できる場の意義について、参加者は考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

次に、事務局より、京都の気候変動の現状や、京創ミーティングで目指していることを紹介しました。その後、座談会で気になったことや、身近なもので他人と共有できそうなもの、共有することによって楽しくなりそうなもの、身近な共有地でどんなことができれば大きな共有地である地球や社会は良くなると思うかについて、近くに座った2、3名で話し合いました。

その後は、2つのグループに分かれ、話し合ったことを全体に共有し、ボランティアメンバーや講師との対話を行いました。

参加者からは、以下のような気づきや意見がありました。

  • 「現状の資本主義の課題」という視点から、環境問題を考えることは新しい切り込みで斬新だったが、納得いく点が大いにあった。
  • 日頃考えていたことを共有できる方々に出会えてよかった。
  • NPO活動や市民のボランタリーな行動喚起だけでなく、行政としての戦略的な視点を入れた発信や施策が必要。
  • 何もないところから知恵と工夫でいくらでも生産活動ができ、貨幣を介さなくても豊かに生活が送れるという気付きがあった。

最後に、事務局より京創ミーティングのプロジェクトについて紹介しました。実施後のアンケートでは、約8割の参加者が、このワークショップに参加することで、脱炭素ライフスタイルを転換するきっかけになったと回答されました。今後も、脱炭素に関わるワークショップを企画しますので、ぜひご参加ください!

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