KYOTOVEGAN COLUMNとは
京都のプラントベースの食や体験にまつわるお話を中心に、レストラン情報やさまざまな取り組み、商品・サービスなどをご紹介。
本コンテンツでは、2050京創ミーティングに紐づくプロジェクト「菜食対応のメニューを提供する店舗の見える化」のプロジェクトオーナーである『KYOTOVEGAN』のウェブサイトに掲載されているコラムから、選りすぐりの内容をお届けします。
西洋発祥であるヴィーガンに似たものに、東洋発祥の精進料理があります。精進料理は日本の伝統的な食文化でもあり、その精神性と独特の哲学で世界中の注目を集めています。仏教の影響を受け、動物性の食材を一切使わないことが特徴ですが、ヴィーガン料理とは少し異なる独自の思想を持ち、この記事では、精進料理の歴史、ヴィーガンとの違い、その精神性や哲学、自然観について掘り下げていきたいと思います。
精進料理の歴史
精進料理の起源は、奈良時代に日本に仏教が伝来したことに遡ります。(※諸説あります)仏教の教えに基づき、僧侶たちは肉食を避け、野菜、穀物、豆類を中心とした食事をとるようになりました。そして、鎌倉時代には、禅宗の影響で精進料理がさらに洗練され、日本の食文化に深く根付いていきました。
「精進料理」という言葉は仏教の経典には登場しませんが、「精進」とは雑念を去り仏道修行に専心することや、一定期間行いを慎み身を清めることを意味します。精進料理は仏教の戒めに基づき、殺生や煩悩を避けるための料理として発展したのです。
精進料理とヴィーガン料理の違いと自然観
精進料理とヴィーガン料理は、動物性の食材を使用しない点で共通していますが、背景にある哲学は少し異なります。ヴィーガン料理は動物の権利や環境保護を重視し、倫理的な理由から動物性食品を避けます。一方、精進料理は仏教の教えに基づき、殺生を避けることで精神的な修行を行い、また雲水(修行僧)が庫裡で食を整えること自体も修行とされるなど、宗教的側面が強調されます。
また、精進料理には自然との調和を重んじる思想も根底にあり、季節の食材を使用し、自然のリズムに合わせた食生活を送ることが奨励されます。自然の恵みを最大限に享受し、感謝の気持ちを持つことを重要視し、また、地産地消の理念を大切にし、地元で採れた新鮮な食材を使用することで、地域社会とのつながりを強化し、環境への負荷を減らすことができます。
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コラムの続きはKYOTOVEGANのウェブサイトから。
現代における精進料理の意義ついて考えを深めていきます。ぜひ御覧ください。
ヴィーガンコンテンツの開発導入支援、店舗紹介
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ヴィーガンを通してどんな人も肯定される社会を考え、創り続けることで
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