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Column2025.12.24
Action Column
2025.12.24

ちいさなアクションから見つける、暮らしのヒント
Action Column
目次

できることからはじめる、日々の暮らしのアクション

京都市が掲げている、2050年脱炭素社会の構築の実現には、一人​ひとりが脱炭素型のライフスタイルを取り入れる​ことが重要です。​

でも、実際には「何から始めればいいのかわからない」「自分にできることってあるのかな」と思う方も多いはず。

そんなとき、誰かの暮らしの工夫や小さな行動を知ることは、はじめの一歩のヒントになります。

今回は、年代や立場もさまざまな人の日々の生活の中で実践している“ちいさなアクション”や、気になるアイデアを聞いてみました。

あなたの暮らしに取り入れられるヒントが、きっと見つかるはずです。

グラフィックデザイナー・イラストレーター / moppe

Profile:兵庫県生まれ、京都在住

📍おすすめスポット🌿
鴨川、宝ヶ池公園。


Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?

・不要になったこども服の譲渡をすること
・エコバッグをつかうこと
・ペットボトルや資源ごみの仕分けをすること
・マイボトルを持ち歩くこと
・金継ぎ
・てまえどり

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?

・コンビニなどに温・冷給水機が設置されると嬉しい。マイボトルに入れたドリンクがなくなると、結局ペットボトルを買うことになってしまう。赤ちゃんがいる人には、粉ミルク用のお湯としても助かる。
・コミュニティ型のコンポストステーションがあるといいな
(家庭に導入するのはハードルが高いため)

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?

・家、家具、家電等を修理しながら長く使う
・フリーマーケット・リユースショップの利用
・量り売りの利用
・フードドライブ・フードバンクの利用 / 食品リサイクル

都市デザイナー / 杉田 真理子

Profile:ブリュッセル自由大学アーバン・スタディーズ修了。都市体験のデザインスタジオfor Cities共同代表理事。都市・建築・まちづくり分野でのキュレーションや新規プログラムのプロデュース、ディレクション、ファシリテーション、アーティストとしての表現活動ほか、京都左京区にて元小児科の洋館を改修した複合施設「Bridge Studio」の運営や同エリアでのまちづくり活動を行う。

📍おすすめスポット🌿
法然院!
この周りに来ると真夏でも温度がぐっと下がって、心身ともにリラックスする。


Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?
生ごみは燃えるゴミで捨てずに、分別してコンポストに入れています。

Q.最近「環境によかったかも」と思った選択や行動と、そのきっかけを教えてください。
環境に配慮した小規模で良心的な電力会社さんが増えてきている印象。環境により良い電力会社に切り替えました。

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?
毎回買い物をするたびに、エシカルでオーガニックなものを探すのが大変。なので、環境に気をつけている人たちみんなでアップデートする「サステナブルなショッピングリスト」のようなものが欲しい。例えば、スーパーで海外産のレモンを買うんじゃなくて、個人で頑張ってる農家産のものを応援したいけど、どこで買えばいいか悩む時に、こういうリストがあると便利。

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?
井戸を活用すること。「井戸クーラー」というものも気になっている。夏に家や街を冷やすのにも活用ができそう。

マガザンキョウト ストアマネージャー・DJ / 藤原 誠有

Profile:1992年生まれ、高知県出身。DJ/Producer。京都精華大学人文学部卒業。
在学中より作曲、ライブ活動を開始し、卒業後クラブカルチャーを中心とした音楽の現場で働きながら2018年にDJとしてのキャリアをスタート。“CeeeSTee”名義でライブハウス・クラブでのDJ・ライブセットのみならずメディアアート作品やwebメディアへの楽曲・mix提供など様々な形で京都を拠点に活動を行う。

📍おすすめスポット🌿
堀川遊歩道。近所のオアシスです。



Q.ふだんの暮らしの中で、“もったいないな”って思うことはある?

過剰包装が“もったいないな”と感じます。買い物の際にできるだけ簡易包装のものを選んだりしています。

Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?
レコードや楽器の処分は捨てずに人に譲ったり売りに出しています。環境負荷を抑えると同時に誰かにとっての価値につながればと。

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?
リサイクルボックスの設置場所や対応品目が増えて、多くの人が手軽に活用できるようになると嬉しいです。

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?
植物を育てる / 暮らしに木を取り入れること

HOTEL SHE, KYOTO・OSAKA 統括マネージャー / 岸 えりな

Profile:1994年兵庫県丹波篠山生まれ。
京都市・南区のホテル「HOTEL SHE, KYOTO」のマネージャーを務め、詩人の最果タヒさんとコラボした『詩のホテル2024』やデザイナーブランド「kotohayokozawa」とのコラボレーション企画などのPM・クリエイティブディレクターを担当。ホテルの可能性を広げるようなクリエイティブを実践・拡張している。グラフィックデザイナーとしても活動中。

📍おすすめスポット🌿

鴨川の松原通の橋の下あたりが特に好きです(他にも、賀茂川の北区周辺のあたりも好きです!)。鴨川は24時間どんな時でも全ての人に開かれた空間で、そこにいる人がその時間を思いっきり自由に使っている様子が大好きです。鴨川のこの開放感が自分の心をリセットしてくれます。


Q.ふだんの暮らしの中で、“もったいないな”って思うことはある?
SNSでスーパーファストファッションブランドの商品紹介が流れて来たとき。極端に「質より量」で消費者の満足度を高めているブランドを目にする機会が増えたなと思います。

Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?
・理念やプロセスに共感できるブランドのお洋服やコスメを選ぶこと。
・ウィンドウショッピングやネットサーフィンで気になったものがあったときは、まずそのアイテムの生産者や関わっている企業を調べるようにしています。

Q.最近「環境によかったかも」と思った選択や行動と、そのきっかけを教えてください。
佐久間裕美子さんの『Weの市民革命』を読んでから、自分の消費行動を「欲しいものを買うこと」から「理念やプロセスに共感できる企業を応援する手段」だと捉えるようになりました。それ以降、洋服やコスメなどの自分の身の回りのものを購入する際は、理念や考え方に共感できると思う人・企業が作っているブランドを選ぶようにしています。

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?
ファストファッションは、地方に住む中高生のファッションの入り口として機能しているという面もあると思います。循環フェスのような取り組みをもっと中高生に知ってもらうことで、若い人たちの選択肢が増えれば良いなと思います。

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?
私はホテルを開発・運営する会社に勤めていますが、今年は北海道のとあるプロジェクトで、その土地に眠る端材や骨董品のリメイクを中心とした空間作りにチャレンジしました。例えば北海道の芦別市の木工所さんから安く譲っていただいた流木や端材でホテルのルームキーや看板を作ったり、街のリサイクルショップで見つけた家具でロビーの空間を整えたり。

会社が大事にしている「土地の空気感を織り込んだホテル」を作るためのアイデアだったのですが、環境のためのアクションでもあるし、作り手の愛着もこれまで以上に込めることができたと思います。衣食住の全てがクリエイティブできるホテルだからこそ、リメイクでできることがたくさんあると思うので、これからのホテルプロデュースでもこのチャレンジを続けていきたいです。

マガザン 代表 / 岩崎 達也

Profile:京都で企画会社を経営しています。

📍おすすめスポット🌿
鴨川の二条通りより北側、御苑、自宅の中庭、宝が池公園。生活圏内にあり、気軽に立ち寄れて多様な植物があり、情報と工業的なものが少ない。


Q.ふだんの暮らしの中で、“もったいないな”って思うことはある?
たくさんいただくお買いもの袋、子どもが残した食べ物、料理の後に出る殻やカス、それらを捨てる時。

Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?
着なくなったりサイズアウトした家族の洋服をメルカリに出したり友人知人にあげること、印刷やものづくりの際に環境配慮型の素材や手法を選び提案するなど

Q.最近「環境によかったかも」と思った選択や行動と、そのきっかけを教えてください。
自宅のリフォーム時に補助金を活用して、しっかりと断熱改修したこと、
再生エネルギーを扱う電力会社と契約し、車での移動時もできるだけEVを使うこと、
自分たちで作ったお米を食べていること、農泊施設をつくる時に既存建築をできる限り活かしたリノベーションを行ったこと。

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?
環境配慮型の資材や備品に特化した大型ECプラットフォームがあれば、企業への企画やデザイン提案時に便利で、インパクトある取り組みを実現しやすくなるのでは。

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?
愛着が増しエネルギー負荷も減る「修理」は、身につけるものや嗜好品で積極的に続けていきたい。

CORNER MIX ストアマネージャー / 奥田 智子

Profile:1989年生まれ、京都府出身。
京都精華大学人文学部卒業。10代の頃からカフェ・喫茶店の作り手側に興味をもち、京都市内の様々な飲食店に従事する。2022年のCORNER MIXの開店に伴い株式会社マガザンへ加わる。日々の暮らしを大切にするべく、二児の母としても奮闘中。

📍おすすめスポット🌿
鴨川(荒神口〜丸太町あたり)
昔からよく歩いていた場所。人が多すぎず静かで、川の流れを見ていると気持ちがリセットされます。


Q.ちょっと面倒だけど続けてる“環境に良いこと”ってある?
お店では、なるべく使い捨てのものを減らす工夫をしています。

テイクアウトをされる方には、すぐそばの公園でのご利用をおすすめして、リターンカップ(stojo)やトレーも貸し出ししています。またお店ではお米からできたライスレジンストローを使っています。
お店で出る野菜の皮などは、だし汁としての活用や(ベジブロス)、コンポストへ入れています。

Q.最近「環境によかったかも」と思った選択や行動と、そのきっかけを教えてください。
お店では、メニューに使う青果を、できるだけ近くのお店や、フードロス削減に取り組む八百屋さんから仕入れるようにしています。

家では、子どもと一緒に「この野菜はどこまで食べられるかな?」と話し合ったり、着られなくなったこどもの服をお掃除に使ったりと、身近なところから“もったいない”を減らす工夫をしています。

Q.こんな場所や仕組みがあったら、もっと環境にやさしい暮らしができそうだな、と思うことはありますか?
お店では野菜や果物を多く使うため、できるだけ無駄を減らす工夫をしていますが、それでも皮やヘタなどの生ごみは出てしまいます。今後は、その生ごみをコンポストで堆肥化し、地域の方々と一緒に活用できる仕組みがつくれたらいいなと思っています。たとえば、公園にハーブ畑を作ったり、地域の畑で再び命をつなぐような循環が生まれたら素敵ですよね。また、子どもたちが芋掘りや農業体験を通じて、自然や環境の大切さを身近に感じられるようになれば嬉しいです。

Q.これからやってみたい、「アクション」や、気になっているアイデアはありますか?
食べ残さない/余った食材を活用する/食べ残し料理の持ち帰り

みなさんの話を聞いてみると、レコードを譲ったり、子ども服を誰かにあげたり、掃除に使ったり、様々なアクションを見つけました。お店や仕事の場でも、使い捨てを減らしたり、生ごみを活用したりと、暮らしの中でできることは意外と身近にあるんだなと改めて感じました。

それぞれの人の小さなアクションやアイデアを知ると、「これ、自分もやってみたい!」と思うことがあり、ワクワクしてきます。

普段の生活の中で、ちょっとした工夫を積み重ねることが、自分の暮らしをちょっと気持ちよく豊かにしてくれる。ちいさなアクションが、脱炭素ライフスタイルにつながります。

あなたも、今日からできることをひとつ、取り入れてみませんか?

今日からできるアクションをもっと具体的に知りたい方は、「DO YOU KYOTO? アクションリスト」をチェックしてみてください。何から始めればいいか迷っている方や、誰かと一緒に楽しみながら取り組みたい方には、3つのアクションを毎月ご紹介しています。

👉 DO YOU KYOTO? アクションリストはこちら

Profile
HOTEL SHE, KYOTO
ホテル

住所 :京都市南区東九条南烏丸町16
TEL  : 075-634-8340
チェックイン :15:00〜23:00
チェックアウト:10:00

※営業情報は2023年3月時点のものとなります
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ミックスジュース専門店

住所 :京都市上京区主税町950番地 1F
TEL  :075-278-8647
営  :8:00〜15:00
休  :火曜日・水曜日定休

※営業情報は2024年9月時点のものとなります
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