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News & Topics2023.08.25
開催レポート
2023.08.25

<開催レポート>7/14開催 ワークショップ@京都大学
開催レポート

京都大学「環境農学論」の授業にて、ワークショップを開催しました!

「2050京創ミーティング」の推進チームメンバーである、京都大学大学院 地球環境学堂/地球益学廊の吉野章准教授の授業「環境農学論」の一環として、受講者を対象に、今後市民や消費者として持続可能な社会を実現するために、「食」の観点からどのように行動していくべきか考えるワークショップを開催しました。まず、44名の受講者は世界の気候変動問題に関する動画を見ました。

その後、講師から京都における気候変動問題に関する現状や、京創ミーティングのプロジェクトのうち、食に関するものについてクイズを交えながら説明しました。

ペアワークでは、「自身の食生活において、環境負荷をかけているな、と感じることはありますか」という問いについて、隣のペアで話し合いました。

それを踏まえつつ、グループワークでは、4名のグループに分かれ、「地域社会で食に関する脱炭素ライフスタイルを広げていくために、行政・事業者は、どのような解決策を実施すべきか」という問いについて、グループで話し合いました。

 

 

 

 

 

京創ミーティングのアクションリストうち、食に関するアクションを参考にしながら、以下のような面白いアイデアや意見が挙げられました。

  • 農業
    • 自然と調和した農業で、土地にあった作物を栽培することにより、元からある自然への影響を小さくする
  • 菜食
    • 肉などCO2排出量の大きい食品に税金をかける
    • 肉食を減らすのは、解決策としてどうなのか。生活の質(QOL)は維持したい
    • 菜食そのものの良さをアピールする
    • 食育として代替肉を体験する機会をつくる
  • 旬の食材の利用
    • 旬の食材を活用したレシピをアピールする
    • 六次産業化を進める
  • 地元食材の利用
    • サブスクで地元の旬の食材を送る
    • 地元食材の購入に、シール集めの仕組みをつくり、割引などの特典を与える
    • 地元食材に支援金をつけ、安く販売する
    • レストランで地元食材を扱ってもらう
    • 行政は給食に地元の食材を出す
    • 行政がフードバンクの普及をすすめる
    • 行政が地元野菜に使えるクーポンを発行する
    • 事業者(特にチェーン店)で、地元食材をつかったメニューを提供する
    • 産直市場で使えるクーポンを配布する
  • 量り売りの利用
    • 量り売りにて、グラム当たりの値段を統一する
    • 肉や飲料などで推進する
    • 量り売りの精肉店に目を向ける
    • 事業者が自動で量り売りができる機械を導入する
  • 販売期限間近の商品の購入
    • 消費期限が近い商品の割引率を上げる
    • 行政が賞味期限表示禁止を主導する(消費期限は現行どおり)
    • 店舗で割引する時間を早くする(18時くらい)
  • 食品ロスの抑制
    • 食品ロスを一定量以下に抑えている事業所には、行政が「食品ロス削減店」として差別化をする
    • 余った食材を集めて必要な人に配達する仕組みをつくる
    • 動物園にて食品ロスとなる野菜を活用できるよう、行政・給食センター・農家・スーパーなどが連携し、規格外野菜を回収する
    • 食べ残しをしない文化を空港などでアピールする
    • 外食で全部食べることができれば割引をする
    • 余った食材を弁当にする
    • 事業者が適切な量の仕入れを目的とし、AIを用いて必要量を予測する行政はAIの導入コストに補助金を出す
    • 家庭では食材を冷凍して保存する
    • 野菜を個別に売る
  •  野菜くず等を堆肥化・回収
    • 野菜くずの回収拠点を増やす
    • 生ごみを活用した堆肥を広めるために、行政・事業者・農家が連携して堆肥を活用して野菜をつくる
    • 生ごみ堆肥回収の仕組みを分かりやすく周知する
    • 事業者同士で生ごみ堆肥の活用に関する取組をすすめる
  • その他
    • レジ袋を利用しない人がポイントをもらえる仕組みをつくる
    • 空気中のCO2を固定して、ドライアイスにして固める
    • 植物を増やす
    • 目指すべき行動を実際にやってみるワークショップを開催する
    • 太陽光パネルを設置する
    • 給食にコオロギ食を取り入れてみる
    • 自転車・徒歩で来たら割引をする

 

実施後のアンケートでは、約70%の参加者が脱炭素ライフスタイルを転換するきっかけになったと回答されました。また、受講生からは、以下のような感想がありました。(※受講生のレポートより一部抜粋)

  • 良かったこと
    • グループワークをすることで自分以外の人の食生活やアイデアを聞くことで新たな発見があって面白かった。
    • 他の学生との意見交換を通じて、新たな視点を得ることができ、自分の生活を見直す良い契機になった。
    • 日常生活の中でも環境問題について考えることが大事だと痛感した。
    • 工学部で温室効果を研究しているので、とても興味深かった。普段は技術者の視点から、モデル上でいかにも思い通りに全てが作用するかのように考えていたが、今回の行政の方による講演で気づきがあった。
  • 改善すべきこと
    • 一人一人の行動の変化でどのぐらい環境問題に貢献できるのかというデータを示してほしい。このようなワークショップに参加しても、やはり、私だけが努力したところで何も変わらないだろうと思う人は多いかもしれない。
  • これからしていきたいこと
    • 食品の量り売りの促進を軸に議論を行ったが、私自身、量り売りが行われている店で食品を買うという選択肢が今まで眼中になかったことに気がついた。まずは、どのようなものが、どのくらいの価格で売られているのか知ることから始めてみたい。
    • さらなる議論にはより深い知識を必要とするため、これから学んでいかなければならないと感じた。
    • 食品ロス削減の取組を行うことでCO2削減につながると知ったので、これから日常生活でも意識していきたい。
    • 代替肉を食べることが環境に与える影響の大きさを具体的な数字で知って驚いたので、今度見かけることがあれば挑戦してみたい。
    • 私はこのワークショップに参加するまで、「脱炭素ライフスタイル」という言葉は聞いたことがなかった。これからの生活で意識していきたい。

今後も、脱炭素に関わるワークショップを企画しますので、ぜひご参加ください!

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