ワークショップ「DO YOU KYOTO?2050 アイデアソン」を開催しました!
京都橘大学において、ファッションロスをテーマに脱炭素ライフスタイルの転換を推進するビジネスアイデアを考えるワークショップ「DO YOU KYOTO?2050 アイデアソン」を開催しました。
今回のアイデアソンは、京都橘大学経営学部の山野ゼミナールの学生18名の方にご参加いただきました。次回のアイデアソンは、2024年11月19日(火)13:20~15:00に開催予定で、山野ゼミナールの学生がファッションロスを解決するための新たなビジネスアイデアを発案します。
当日は、まず事務局から京都市の気候変動や京創ミーティングに関する説明を行いました。気候変動の現状を身近に感じてもらいつつ、カーボンニュートラルの実現に向けて京都市と企業・団体・市民が協働で実施している京創ミーティングの内容と実証中のプロジェクトについてお話しました。
その後、講師の岩崎仁志氏(株式会社ヒューマンフォーラム)より、会社の事業やファッション業界の売り上げの推移、ファッションロスの現状や課題、「RELEASE⇔CATCH」、「循環フェス」の取組など、ビジネスアイデアのヒントとなるような情報を提供いただきました。
質疑応答では、学生から様々な感想がありました。
- 寄付してもそれが途上国で逆に問題になっているとは知らなかった。
- 服には興味があるが、その服の裏側で作りすぎによる不法廃棄などの問題が起きているとは知らなかった。
- 高いものの方が良いが、アルバイトなどの現在の低い賃金水準ではどうしても、SHEIN(中国発アパレルEC)などで安い服を買ってしまう。
また、学生からの「衣服の循環について、昔近所の人からもう着られなくなった服をもらうことがあった」という声に対して、講師の岩崎氏からは、「衣服の循環や衣服を所有しようと思う動機について、地域のつながりもその一つとして大切であるし、また誰が着用していたかなど服の着用者の顔が見えるものが購入や所有意欲の動機につながる場合もある」といった衣服の循環やビジネスを検討するためのヒントに関するお話もありました。
実施後のアンケートでは、以下のようなたくさんの素晴らしい回答がありました。学生たちが、今回のアイデアソンを通して多くの気づきや学びがあったことが読み取れます!
- 自分が悪気なく使っていた安い通販サイトが、他の国の人の負担になっていたことを知らなかった。安いからという理由だけで買うのではなく、背景をしっかり理解してから購入するサイトや場所、物を決めていきたいなと感じた。
- 今回ファッションに関する社会問題やその解決策の活動を聞き、知らなかったことも多くあったので驚きました。特に、京都市やいくつかの企業が積極的に協力していることを知らなかったので、感心しました。また、私自身が古着をまだ買ったことがないので、古着を買ってみようと思いました。
- 改めて地球温暖化が進んでいる現状を知ることができた。私の世代が60代になったとき気温が今より上昇するというグラフを見て、未来の自分たちのために今できることを考え直すきっかけになりました。
- 地球温暖化の対策の1つとして、洋服の循環を行っているところがとても素晴らしいと思いました。回収ボックスの設置や循環フェスを行うなど、様々な工夫を行っているところに京都の素晴らしさを感じました。
また、すべてのアンケート回答者の皆さんがこのワークショップに参加することで、脱炭素ライフスタイルを実践したいと思ったと回答されました。
今回参加いただいた山野ゼミナールの学生には、今回の話を受けて考えたファッショロスに関するビジネスアイデアについてのグループ発表を、11月に行っていただきます。発表編の開催レポートもお楽しみに!