KYOTOVEGAN COLUMNとは
京都のプラントベースの食や体験にまつわるお話を中心に、レストラン情報やさまざまな取り組み、商品・サービスなどをご紹介。
本コンテンツでは、2050京創ミーティングに紐づくプロジェクト「菜食対応のメニューを提供する店舗の見える化」のプロジェクトオーナーである『KYOTOVEGAN』のウェブサイトに掲載されているコラムから、選りすぐりの内容をお届けします。
※本記事は過去に公開されたコラムをもとに再編集しています。表現や状況に時差がある場合がありますが、ご了承ください。
京都を拠点に、コーヒーかすを活用したきのこ栽培を行うスタートアップ、RE:ARTH(リアース)。一見すると小さな活動に見えるかもしれませんが、そこには「本当に豊かな社会とは何か?」という深い問いと、持続可能な未来への挑戦が込められています。
本記事では、KYOTOVEGANメンバーズでもあるRE:ARTHの創業者・倉橋さんの、原体験から始まり、なぜ「食」や「循環」に可能性を見出したのか、そして京都という土地で始まった実践について、じっくりと紐解いていきます。
アフリカでの経験が教えてくれたこと。本当に豊かな社会とは?
RE:ARTHの創業者・倉橋さんは、大学でアフリカの政治学を学ぶ中でアフリカの社会や経済に興味を持ちました。留学先で見た開発援助の現状に疑問を感じ、「真の開発とは何か」を考えるようになったと言います。
「アフリカでは、家族との時間を大切にしながら生きる人々の姿に触れました。その一方で、先進国の外部からの価値観が必ずしも現地の人々の幸せにつながっていないことにも気づきました。」
開発援助という名のもとに、価値観や文化が失われていく現実も目の当たりにします。援助によって作られたインフラが適切に活用されていない現実や、持続性のない開発のあり方でした。この経験が、「大量生産・大量消費を前提とした現代の経済システム」に対する意識を大きく変えることになります。
そしてこの経験や考えが、RE:ARTHの理念へと繋がっていきます。
「食」は、誰もが関わる普遍的な営み
アフリカでの経験を経て、「人はどんな社会においても、食べて生きていく」という当たり前の事実に倉橋さんは立ち返ります。
「経済や環境の仕組みは複雑でも、“食”はすべての人に共通する営み。だからこそ、持続可能なかたちで生産し、消費し、循環させていく仕組みが必要だと感じました。」
大きなスケールで環境や政治を学び、考えてきた倉橋さんだからこそ、自分にできることは何かを模索し、食品廃棄物を再活用する方法として、コーヒーかすを使ったきのこ栽培にたどり着きました。
京都からはじまる、伝統と循環の新しいかたち
RE:ARTHが拠点を置くのは、伝統と革新が息づくまち・京都。RE:ARTHが拠点を置く京都は、数百年以上続く老舗企業が数多く存在し、持続可能なビジネスの土壌があります。それは、目先の利益を追求するのではなく、伝統を守りながら、自分たちの価値観を大切にするという京都ならではの文化です。
さらに、京都は意外にも日本一のコーヒー消費都市。つまり、コーヒーかすの廃棄量も膨大です。こうした地域特性を活かし、市内のカフェなどと連携しながら、コーヒーかすの回収・きのこ栽培に取り組んでいます。コーヒーからきのこへ、そしてそのきのこを食卓へと届けることで、地元に根ざした循環の輪をつくり出しているのです。
小さなプレイヤー同士がつながり、地域資源を循環させるモデルがどんどんと広がってきています。
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コラムの続きはKYOTOVEGANのウェブサイトから。
RE:ARTHが大切にする「ブルーエコノミー」や、循環型ビジネスのリアルな課題と展望について、さらに深く掘り下げています。ぜひご覧ください。
ヴィーガンコンテンツの開発導入支援、店舗紹介
数ある選択肢からヴィーガンを選ぶことも認め合えて、
ライフスタイルの多様性が肯定される世界を京都から実現することを目指し、
ヴィーガンを通してどんな人も肯定される社会を考え、創り続けることで
世界で最も寛容な“京都発のヴィーガンカルチャー”を育てます。 合同会社KYOTOVEGANの記事一覧へ >