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News & Topics2025.01.15
開催レポート
2025.01.15

<開催レポート>11/19(火)開催 第2回「DO YOU KYOTO?2050 アイデアソン」
開催レポート

ワークショップ「DO YOU KYOTO?2050 アイデアソン(発表編)」を開催しました!

京都橘大学において、ファッションロスをテーマに脱炭素ライフスタイルの転換を推進するビジネスアイデアを考えるワークショップ「DO YOU KYOTO?2050 アイデアソン(発表編)」を開催しました。

今回の第2回アイデアソンは、京都橘大学経営学部の山野ゼミナールの学生16名の方にご参加いただき、グループごとに、ファッションロスを解決するためのビジネスアイデアを発表。講師の岩崎仁志氏(株式会社ヒューマンフォーラム)、ゲストの野村圭祐氏(株式会社ヒューマンフォーラム)、山本貴紀氏・北川一也氏(株式会社ジェイ・エス・ビー)より講評をいただきました。

まず、山野先生より、第1回アイデアソン以降、ゼミの活動として取り組んできたことについて少しご紹介いただきました。

学生のファッションロスを解決するためのビジネスアイデアを発表は全部で4つ!
それぞれ異なる切り口のアイデアをビジネスモデルにまとめておられました。

グループ①は、若者(高校生~大学生)や洋服好きな人を対象にした衣服のレンタルと古着売買のウェアサイクルを発表。レンタルでは一回きりの顧客も利用しやすいデポジット制の導入を検討しており、また社会へのメリットとしてはレンタルによって大量生産・大量消費を減らすことや古着の買取販売を通して服の循環に貢献できることなどを示されていました。

岩崎氏から「利用者に対してのメリットはよくあるが、そこに社会に対してのメリットもあり、その二つに分けられていたのがよかった。」、北川氏から「キャッシュフローの中にメンテナンスやクリーンニングの費用もきっちり書かれていたのが良かった。またレンタルした場合は、古着の購入価格が安くなるという仕組みもとても良い。」とフィードバックがありました。

グループ②は、地域住民をターゲットにした古着屋を提案しました。地域住民の中には、フリマサイトの活用や古着買取店に持ち込むのが面倒な人もいることに着目して、使用済衣服の回収BOXにより集めた衣服をネット販売や移動販売車を使って、駅や学校で販売することを発表。

山本氏から「顧客目線で検討して古着を持っていくのが面倒という市民の思いが入っているのが良い。地域住民がテーマなので、地域住民とのつながりを盛り込めたらなお良いと思う。」とフィードバックがありました。

グループ③は、移動が難しい老人ホームにいる高齢者と、衣服のサイズ変更が激しい幼稚園・小学生層を対象とした出張衣服レンタルのサブスクリプションを発表。このアイデアは、衣服のライフサイクルの延長を目的としており、着用が難しくなった衣服についても、老人ホームのレクリエーションとして編み物にアップサイクルし、それを幼稚園のバザーで販売するところまで検討されていました。

岩崎氏から「ターゲットを絞り(高齢者層と幼稚園・小学生層)、それに合わせて、ターゲットの困りごとを検討していたのがよかった。編み物の付加価値は少ないかもしれないが、ごみ削減や作る人の想いなど購買動機以上に人の温かさや気持ちを商品に昇華させていくことは、今後必要になってくる考え方でもある。」とフィードバックがありました。

グループ④は、「環境に優しい服作り」をテーマにした衣服のリメイク&ニューメイクを提案しました。買い手だけでなく、服飾学生などの作り手もターゲットにしており、服を制作する場所、設備、布などを提供するビジネスモデルです。アトリエなどで不要になったボタンやファスナーの再利用や環境配慮型素材の使用、布の仕入れ先や仕入れ方法なども発表。また会員制を設けて、ファッションロスを起点とした服飾のビジネスコミュニティの構築の提案がありました。

野村氏から「対象者を買い手と作り手の二つにしたことが面白い。個人でも参加できる仕組みもいいかもしれない。デザイン専門学校へのアプローチも検討できる。」、山本氏から「発表スライドのまとめ方や取り組みの背景がよかった。ほかのグループの発表にも言えることだが、まとめの部分で、ビジネスの評価軸が「社会のため」になっていることがよかった。」とフィードバックがありました。

最後に、岩崎氏から「全体的にすごくいい発表だった。現在の流れはバージンを減らす方向性であり、これを減らすために、二次流通を増やしていて、それに伴ってCO2排出量も減っている。これからは応援したくなるような心の産業が購買動機となり、それを補うサービスが必要になってくる。」とフィードバック。また、野村氏から「この4チームのレンタル・地域・サブスク・ニューメイクというトピックを全部一緒にしたら、大きなビジネスできると思った。考えたことを実際にやってみるのは大事だと思うので、一回行動を起こしてくれたらうれしい。」と、山本氏から「今の社会は安いものを求めすぎたがゆえに、何かが無理をして成り立っていると思う。適正な価格でモノを買う必要があり、私たちも頑張るので皆さんも頑張りましょう。」とのコメントがありました。

学生の皆さんからは、ファッションロスという社会課題の背景の提示から、ターゲットやキャッシュフローまで検討された具体的なビジネスアイデアを発表いただきました。引き続き、学生が提案したビジネスアイデアを社会実装していくにあたり、京創ミーティングと連携していきたいと思います。今後も脱炭素に関わるワークショップを企画しますので、ぜひご参加ください!

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